時計に至るインディアンジュエリーの歴史

古くより北アメリカ大陸には、インディアンと呼ばれる多数の部族が、それぞれ独自の文化のもとで生活していました。
16世紀に入ると、スペイン人による侵略が始まり、アメリカ南西部にあるアリゾナ州とニューメキシコ州にまたがる広大な地域が、スペインの統治下におかれました。
こうした歴史を反映する形で、インディアンはスペイン人とメキシコ人から文化的影響を受けながら、インディアンジュエリーの素養が形成されていったと考えられています。

1800年代も半ば頃になると、スペイン人はインディアンに金属製の道具を与え、また、メキシコ人の銀細工師らがナバホ族に銀細工の技法を伝授しました。
これらの技法は「ナバホ族」から「ズニ族」へ伝えられ、さらに「ズニ族」から「ホピ族」、「サントドミンゴ族」へと伝えられていきます。
いずれも現在、インディアンジュエリーの名工達が属する民族です。

インディアンジュエリーは、ハンドメイドによるシルバー細工の製作技法や刻印技術にはじまり、やがてその装飾技術は、部族ごとに特徴的なデザインや技法を有するようになっていきます。
時計などへの転用もこの頃に始められたと考えられています。

20世紀初頭には、ニューメキシコ州のサンタフェからミズーリ州インディペンデントまで続く街道で通商が盛んになり、インディアンジュエリーは交易品として活発に取り引きされるようになりました。
その後、鉄道網が発展したことによって、さらに広い地域で交易が行なわれるようになったと考えられています。

現在、インディアンジュエリーは、リング、ブレスレット(バングル)、時計、ネックレスを中心に、世界的な人気を誇っています。
日本でもファッションアイテムとして定着しており、ピアスから腕時計に至るまで、愛好家が数多く存在しています。

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